タケ、逆イジりー

アンジュルムのトリプルA面の新曲『次々続々/糸島Distance/恋ならとっくに始まってる』が全部いい。最高だ。
アンジュルム改名&3期加入以降、一番いい。


正直なところここ一年、アンジュルムから気持ちが離れそうだった。

出す曲出す曲、好みでなくて、スマイレージ時代に最初から最後まで(ほぼ)名曲のみのオンパレードだったのが嘘のように退屈に感じられた。
…にも関わらず世間的にはアンジュルム(旧スマイレージ)は大器晩成で反撃の狼煙を上げ快進撃を始めたかのように受け止められていた(ように感じた)。

昨年、数年ぶりのホールツアーが決まった時も嬉しくは思ったが、タイミング的には疑問だった。「2013、2014年の方が断然良かったのになんで今?」という気持ちだった。

名古屋、大阪に遠征してまで見に行ったホールコンサートだったがモヤモヤは消えなかった。出過杭なんてただ棒立ちで見てた。

それでもぼくはこのグループのメンバーが好きだった。リーダーのあやちょ(和田彩花)も二期も三期も好きだから応援したかった。曲が好きでないのに応援したいアイドルなんて他にいない。だから離れなかった。

しかし、結成時からグループを支えてきたかにょん(福田花音)が卒業してしまった。
かにょんは歌の面でもMCなどのトークの面でもアンジュルムの中でとても大きな役割を担っていたが、卒業してしまった。

オマケに翌月にはインパクトのある歌やダンスで目を引くパフォーマンスを見せるめいめい(田村芽実)の卒業まで発表された。いちファンとして不安だった。どうなってしまうんだ、と。ぼくの好きなアンジュルムはなくなってしまうのか、と。



今年二月に高崎で行われたライブツアー初日を見に行った。めいめいの卒業が発表されたから見に行くことを決めたのだったが、新メンバーかみこ(上國料萌衣)を加えたその公演が後方で見ていたのだが思いの外(というとなんだが)よかったことで少し救われた。「新アンジュルムいいぞ」と思わせてくれた。なにがどうよかったのかはわからない。

三月、初めて最前で見た横浜公演がやはり素晴らしく良くてあまり好きでなかった曲すら以前よりも好きになってきていた。


「やっぱアンジュルムが好きだ」


との思いの直後に来たこの新曲群。

アンジュルム改名以来抱いてしまっていたネガティブな感情がすべて吹っ飛んだ。


「アンジュルム最高だ」



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“次々続々”

理由は言わないけどりなぷー(勝田里奈)感のある曲。
歌い出しからセンターのかみこがカッコイイ。もうしっかり馴染んでる。

進振りもラップパートもカッコイイし、かみこの「ほんとは誰だっていつだって不安だよ」が上半期台詞大賞で、アラームに設定したいくらいだし、昨年九月のトークイベントにおけるあやちょの「(アンジュルムは)何でも出来ます」発言は真実だな、と思える。メンバー変わってんのにそれはすごいし素敵。Wouldn't be Nice?

珍しく編曲だけでなく作曲も平田さん。
キャッチーだし一般受けも良さそうなのでいちファンとしてはそれも嬉しい。
児玉雨子さんの詞も乙女の逆襲以来好きです。




“糸島Distance”

今回のシングルの中でこの曲こそがまさにアンジュルムの素晴らしさを最も表現できていると感じている。

演歌ではその土地を舞台にした歌がたくさんあるが、演歌に比べてポップスでは少ない気がする。増してアイドルソングでは尚少ないのではないか。

アンジュルム(スマイレージ)には“嗚呼
すすきの”という、「え?なんですすきの?」というつんく♂御大のスーパーセンスが爆裂した名曲があるが(当方りなぷーの「風がしみるわ…」が大好きです)、
それに続く地方を舞台にした淡い恋愛ソング(嗚呼 すすきのは淡くはありませんが)。

この曲、歌もダンスも表情も(おまけになんだかトランプマンじみた衣装が可愛い)、本当にアンジュルムの素晴らしさが詰まってる。

歌ダンスでの切なさの表現力とさらに表情も、むろたん(室田瑞希)やりかこ(佐々木莉佳子)や、かみこ(特に!)は、キャリアから考えたらアイドルとしてはかなりすごいと思う。

そんな中であいあい(相川茉穂)のただ怪獣が好きだよーってだけの顔もある種のアクセントになってていい。そういうのも含めてぼくはアンジュルムが好きなのだ。


作曲星部ショウさんと編曲大久保薫さんはお馴染みですが、作詞のMari-joeさんは初めて知りました。素晴らしい作品をありがとうございます。

ハロのグループの中ではこの楽曲を一番素晴らしく表情出来るのはアンジュルムだと思う。℃-uteやJuice=Juiceも表現力が高いとは思うけど、地方出身者が少ないことがこの曲に関しては不利だし人数もアンジュの半分くらいだから、アンジュの勝ちー。




“恋ならとっくに始まってる”

アンジュルムになってから初めてのつんく曲。めいめいの台詞で始まるこの曲、Bメロからサビがとてもつんくでとても昭和で、めいめいのラスト曲がこの曲で本当によかった。と心底思える。

MVでのあやちょとその肩に凭れるめいめいの二人(グンマーズ)があまりに美しくて痺れる。
グッズで写真販売してほしい。


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めいめいが将来立派なミュージカル俳優になって宝塚歌劇団劇団四季で活躍するようになったら、それってとてもすごいことだと思う。応援してます。


では、サヨウナラ。かななん(中西香菜)ガチ恋でした。